« 賢者のことば 連載19 | トップページ | 賢者のことば 連載21 »

賢者のことば 連載20

賢者のことば


八幡自然塾日本の鳥旅先の鳥旅先の花木旅先の蝶鳥紀行好酉の世界

2006/07/20
 フィリッピンからの賢者のことば (20) 戻る次へ




 ・・・ 失恋で傷ついた人へ ・・・

 胸張り裂ける思いは
  限りなくつづく  いつまでも
   もし、あなたが望むのなら

 胸張り裂ける思いは
  限りなく切り裂く  さらに深く
   もし、あなたが何もしないのなら

 挑戦すべきことは 如何にして
  そこから抜けだすか ということではなく
   そこから学びとるか ということである





 胸が張り裂ける思いをすることは、何も失恋ばかりではないかも知れない。 人生のあらゆる場面で登場するからだ。 賢者のことば (8) の場合もそうだろう。 それでもまだ救われる思いがするのは、いずれの場合にしても、かって愛しいという思いを寄せていたことだろうか。

 やりきれないのは、昨今、新聞やTVで、よく見たり聞いたりする犯罪被害者の思いである。 何の落ち度もない愛しい人を暴力で奪われた。

 亡くした人のことを思う胸の痛みだけでも耐え難いところへ、加害者への怒りの思いに、なすすべもない。 この状況を、果たしてどれだけの人が察することが出来るであろうか。

 加害者だけの問題であれば未だしも、捜査の怠慢が無ければ防げたかも知れない ・・・ という事件も多々あると聞く。 言語道断である。

 それを自ら釈明して、『問題はなかった ・・・ 』 などと簡単に言うことが多いが、そんなに簡単に答えが出るわけがない。 どういうことを調査したのか、一度書き出してみたらよい。 そして、それに自信が持てるようになってから公表しても遅くはない。 

 作成に要した時間と内容を見れば、誠意ある調査をしたのか、時間をかけた割にはスカみたいな内容なのか、常識人なら直ぐ分かる。 誠意ある調査・対応は、悲しみに耐えている人への礼儀でもあろう。



 人は意識しなければ、問題を前にしても、一瞬、本当はどのように行動すれば良いのか頭に浮かぶものの、同時に予想される手間や煩わしい時間のことにも思いが馳せ、ついつい安易な方へ流されてしまうものだ。 それが普通の人の行動パターンでもあろう。

 「後悔は先に立たず」 という諺が良く分かるのも、普通の人間であるからだろう。 ならば、後からでも反省できることである。 問題があったと自覚できるものだ。 そして、大事なことと思うのは、胸張り裂ける思いをするものだ。 だからこそ、次に繋がるのである。 何度も経験したくないと思うものだ。

 それが全くなかったと公言するのなら、そのことを憂慮する。 世の中、そんな完全な人やモノはない。 言われても信用できるものではないし、ましてや誠意などの一片のかけらも感じることが出来ない。 苦渋の跡が見えてこないのである。




 この賢者の言葉の意味するところは、決して現状を甘受するのではなく、また、目の前にある問題を無難に処理することだけではなく、そこから学び、次に繋げる努力をしなければ解決したことにはならないと言っている。

 そしてこれは、失恋に限らず、あらゆる場面で起こり得る、また、直面することもあろう問題に対しても、通用する心構えである。 苦渋の選択や決断や行動なくして、生まれるものは何もない。






戻る次へ











« 賢者のことば 連載19 | トップページ | 賢者のことば 連載21 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。