« 賢者のことば 連載10 | トップページ | 賢者のことば 連載12 »

賢者のことば 連載11

賢者のことば


八幡自然塾日本の鳥旅先の鳥旅先の花木旅先の蝶鳥紀行好酉の世界

2005/06/12
 フィリッピンからの賢者のことば (11) 戻る次へ




 ・・・ 気付かないでいるだけ ・・・

見つけるべきもの それは

あなたの心に 微笑みを もたらすもの





 仕事でも、遊びでも、我を忘れ、寝食を忘れ、集中・没頭するときがある。 それもよい。 また、そうしなければならない、時や時期や頃なども、確かにある。 むしろ、なければならないものとも言えるでしょうね。

 逆に、興味がないことや、いやいやながらにすることほど無益なものはないが、それでも、そうしなければならないことも、同じように、いや、それ以上にあるものとも言えるでしょうね。

 どちらの場合にしても、それだけでは病気になってしまう。 心の持ち方など、軌道修正が必要だろう。

 顔が微笑むからと言って、必ずしも心が微笑むことでもない。 外交辞令ばかりでは、いづれ病気になる。 外語症 という立派な病名もある。 過剰な自己抑制では、きっと、心も微笑んではいないでしょう。


 かといって、自分の思うままでは社会生活はできないということも、また、確かなことだ。 これも度が過ぎれば病気になる。 内語症 という立派な病名もある。 他者への思いやりに欠けることも、また、心は微笑んではいないでしょう。





気付かないでいる
 心が微笑むものを、既に見つけている人がいるとすれば、幸せなことだ。 ただ、私のように、気付かないでいる人も、また、たくさんいるのではないだろうか。

 私は、苦しみや悲しみや痛みなどは、不幸なこととして、すぐさま感じてしまう。 たいした事でもないのに ・・・ ただ、それは一種の危険を予知しているのだが ・・・


 それなのに、赤ちゃんを眺めるときや家族と過ごすとき、
また、誇りや自信をもって働くとき、
また、野や山や海といった、自然に触れるとき、
思えば、幸せなことなのに、当たり前のこととして、
それに気付かないでいる。



安らぎあればこそ
 地球上に生命が誕生して以来の、長い長い、弱肉強食の過酷な生存競争を生き抜くための知恵を、今在る我々は受け継いできた。 それが、そうさせるのか、何かにつけ、危険予知の思いが先に立つのかも知れない。

 逆にまた、この長い、生命の歴史の時間を、24時間として、例えて考えるとき、その中で得たであろう安らぎの時間は、はたして、瞬きするほどもあったろうか。


 瞬きするに似た刹那であるからこそ、その気付きが大切なものとして、この賢者の言葉は語っているに違いない。 心が微笑んでいること、その気付きが、人を優しくしたり、勇敢にしたり、大胆にしたりすると。 そして、そのことが、今いる道の軌道修正をも可能にする。










外語症と内語症について
 人は誰しも、口に出す言葉(外語)と、内なる言葉(内語)を上手に使い分けている。 このことは、私たちが一つの集団としての社会の中に在って、そこで生活を維持していく上で重要であり、また、そのような社会生活を営む動物は、その能力を生来的に有しているものである。

 ところが、その使い分けには個性があり、それは千差万別で、本来どれがいいと言えるものでもない。 それでも、その度合いが、平均から外れている場合、病的と判断されることになる。


外語症
 自分の気持ちがどうであろうと、いかなる場合も自分をよく見せようとして、相手が喜ぶような事しか口にすることが出来ず、それ以外の選択肢を選べないという精神状態に陥っていること。

 それが、外交辞令として、"口先だけのこと" と自覚していればいいのだが ・・・ それができなくて、やがて言行不一致の状況に自ら身動き取れなくなり、終には精神的に破綻してしまう。

 そうなると、もはや外界と接触する意欲もなくなり、どんどん内なる世界に閉じこもっていくことになる。





内語症
 他人の気持ちがどうであろうと、それを思い計ることが出来ず、自分の内なる言葉がそのまま口に出る精神状態に陥っていること。

 例えば、『どちらまで?』 と聞かれて、普通なら 『ちょっと、そこまで ・・・』 といって済ませるものを、『(どこへ行こうがわしのかってじゃ) ほっといてくれ ・・・』 と口に出すような精神状態をいう。

 それが、単に仲の悪い相手だけならいいのだが、相手選ばずだったり、誰もいないのに一人芝居のように語りかけたりすると、やがて外界と接触する意欲もなくなり、どんどん内なる世界に閉じこもっていくことになる。








戻る次へ











« 賢者のことば 連載10 | トップページ | 賢者のことば 連載12 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。