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海外ドライブ 連載10

海外ドライブ


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2005/06/19
 海外ドライブ旅行のすすめ (10) 戻る次へ


 4.1.2 バンコテル BANCOTEL  (スペインの宿事情
 バンコテルと聞いて、すぐ分かる人は、旅なれた人だ。 それも海外の旅にである。 スペイン・ポルトガルでの宿の確保は、バンコテルがお勧めです。

 私は、スペインの宿事情が、私の望むものと、大いに異なることに不安を抱き始めていた。 初めて海外ドライブ旅行をした国が、英国だったこと、その影響があるかも知れないが、B&B (Bed & Breakfast) が、気に入っている。 それが、スペインでは、このレベルの宿泊施設が見当たらない。 あるのかもしれないが、一日中探し回るようでは、使い物にならない。


 私は決断した、と言えば大げさだが、訪問の予定がハッキリしているところは、前もって、ホテルの予約を取ることにした。 レンタカーのチェックアウト(出庫)とチェックイン(入庫)の日のことだ。 レンタカーの予約は、日本でしてきたから、日程の変更は出来ない。 今回、一週間づつ、三回借りることにしたから、合計6ヶ所は、必ず訪問せねばならない土地である。



§§§ 旅行会社にて
 ポルトガルとの国境の町、バダホスで、たまたま見かけた旅行会社に立ち寄って、リスボンのホテルを探してもらうことにした。 というのは、前日、レンタカーで、ポルトガルのエボラへ一泊旅行をした際、スペインと同じような宿事情と知ったからだ。

 そのとき、バンコテルというシステムに出合った。 バンコテルのバウチャー(日本ではクーポンという)を買えば、安く泊れますよ、という。 一枚、50ユーロ だという。 それに、三ツ星以上のホテルだという。 (その後、実際に、五ツ星のホテルにも泊った) 日本で、ミキ・トラベルから予約した、マドリッドのホテルが、90ユーロだったから、安いことは安い。


 私は初耳だったが、家内は、バンコテルの名前は知っていた。 しかし、インターネットを利用した、怪しげなシステムと思っていたらしい。 大体、名前も怪しげだ。 しかし、店構えも立派な旅行会社だったし、それに、綺麗な若い女性が、一生懸命、システムの説明をしてくれたし、家内も聞き覚えがあったことから、お願いすることにした。

 訪問地名、宿泊日、泊数、希望(駅の近くだとか)を聞き取り、パソコンに向かって入力すると、該当するホテルの一覧が画面に表れる。 同じ一泊でも、必ずしも、バウチャーが一枚で泊れるとは限らない。 人気のホテルは、二枚とか三枚必要と表示が出ている。

 ホテルによっては、希望の日が、バウチャーが使えず、次の日ならば、使えるとかの情報も表示されている。 五ツ星のホテルでも、条件によっては、一枚で泊れることもある。 それらの一覧表の中から、希望のホテルを決める分けだ。

 バンコテルのバウチャーとホテルの予約表を受けとり、代金を支払って、終了だ。 ここで、重ねて注意を促されたことは、もし、ホテルへの到着が、午後6時以降になる場合は、その旨、電話連絡が必要であること。 もし、それを怠れば、キャンセルされる可能性がある、ということであった。


 これらの一連の処理の中で、一番時間がかかるのは、インターネットの処理時間だろう。 日本と違って、回線状況が悪い。 リスボンでは、四泊の処理をするのに、二時間はかかった。 それでも、担当者は、昼休みを遅らせて、頑張ってくれた。 旅行会社の他のスタッフも、それに付き合ってくれた。 チラシの整理をしていた、アルバイトと思われる女性が、食事に出て、帰ってきたが、未だ、処理半ばだった。

 一方、我々の方と言えば、朝食ついでに、旅行会社を探そうと、気楽にホテルを出てきた。 それが、中々見つからない。 尋ねては歩き、聞いては歩き、へとへとになって、やっと、見つけた旅行会社だ。 遅い朝食を摂っていて、また、昼休みにかかりでもすると、3時間は待たされるから、朝食抜きのままで、付き合うことになってしまった。 やれやれ。

 スペインでは、バンコテルは、ばら売りもしてくれたが、ポルトガルでは、五枚セットでないと売ってくれないという、お国柄の違いもあるから注意する必要がある。

<参考> バンコテル (BANCOTEL)  cf. http://www.evci.jp/bancotel/



§§§ ホテルにて
 初めて、バンコテルでホテルに泊ったときの話だ。 予約表を見せて、チェックインの手続きをする。 パスポートやクレジットカードの提示は、いつもの通りである。 次に、バウチャーを求められた。 まあ、それも、当然だろう。 しかし、それを返してはくれなかった。 預り証も何もくれない。

 ホテルでは、フロントデスクの人が、時間帯や日によって、メンバー交代するのが普通だ。 チェックアウトの時に、同じ人がいるとは限らない。 バウチャーを預かっていない、と言われたらどうしようと、不安が、一瞬、脳裏をよぎる。 大体、バンコテル自体、怪しげなものだと内心思っていたから、なお更だ。

 余談になるが、朝食代は含まれているのか、と聞いてみた。 もちろん、含まれていないことは知っている。 特別に安くしているからと、苦笑いしながら、答えてくれた。 それでは、朝食代は、いくらですかと聞くと、一人、16ユーロ だという。 色々あったが、大体のところ、9~19ユーロ だった。 2人で、50ユーロ で泊れるのに、朝食が、一人、16ユーロ ではね。 この辺りにも、システムの巧妙さがある。


 私が、今回、バンコテルで利用したのは、四ツ星以上のホテルであったから、確かに豪華な朝食ではある。 それでも、朝食で食べる量は、たかが、知れている。 それに、いくらなんでも、私の経済観念を越えていたので、以後、外食が多くなった。 どこの国だったか忘れたが、フランスだったかも知れない、朝食時に、妙齢のご婦人が、サンドイッチを作って、ハンドバッグに入れているのを、よく見かけた。 お昼の弁当にするのだろう。 それが普通の習慣として通用する国なら、高くないかも知れないが、スペインでは、見かけなかった。

 また、チェックアウトのとき、心配していたことは起こらなかった。 フロントデスクの担当者は交代していたが、こともなげに、私のバウチャーをファイルから取り出し、枚数の確認をした。 追加料金は、税金と朝食代と電話代だけの支払いで済んだ。 この時点で、バンコテルのシステムが、実に上手く、機能していることが分かった次第である。

 バンコテルが、加盟ホテルの経営建て直しのため、徹底的に指導しているのであろう、どこのホテルでも、同じようなサービス内容で、合理化が進められている様子である。 たとえ、五ツ星ホテルでも、である。 共通点を挙げると、次のようである。 仕組みは、前述した、ホームページを参照してください。 スペインが発祥の地ということだ。


①ドアマンやベルボーイは、いないか、いても、手荷物の運搬は、特に頼む必要がある。 黙っていても、部屋まで運んでくれるところもあったが、チップは受け取らない。

②ベッドメイキングでも、チップを置いておくが、受け取らない。
③内装や備品など、ランクどおりである。
④経営合理化が必要であろうと思われる立地条件・環境が窺える。 要するに、過当競争で、従来どおりの高級志向だけでは、やっていけない経済環境下にある。

⑤一等地ともいえる場所にあることが多いから、何かと便利である。


   どの程度安いかというと、次回に述べる、安いはずのモーテルでも、35~50ユーロ はした。 ユーロになって、物価が高騰したのであろう、全てに対して、高めである。 英語が話せる、タクシーの運転手が嘆いていたので、本当であろう。 安いと思ったのは、果物ぐらいだ。





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