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海外ドライブ 連載7

海外ドライブ


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2005/03/19
 海外ドライブ旅行のすすめ (7) 戻る次へ


3.2.4. 格安航空券の座席指定についての考察(1)

結論
 格安航空券に対して 「座席指定不可」 と規定している航空会社が、その利用者にとって、最良の航空会社である、といってよい。

 前頁の 「3.2.3. 格安航空券といっても」 の項で、 「座席の指定で差別は無いのだから、いい席を確保しようと思えば、早く行けば良い」 といったが、一概に、そうではないことに気がついた。 一番に行ったのに、既に、希望の席はなかったことがあったからだ。 これについて、考察する。 あくまで、考察であるので、実際に検証したわけではない、ということをご承知下さい。




前提事項
1) 格安航空券は、出発当日の出発空港でしか、旅行会社から受け取れない
 普通、2時間前であるから、それ以上早く行っても、受け取ることは出来ない。 指定時間より早く行っても、整理券はくれないし、行列して待つような、マナーは誰も持っていない。


2) 旅行会社は、ツアー客の方を、格安航空券客より大事にする
 面白くないが、これも人情というもので、ご理解いただけるとおもう。


3) ツアー客とバラ売り(格安航空券)の航空券の違いを、航空会社は認識できない
 ここで、ツアー客といったのは、豪華ツアー客 (ビジネスクラス) のことではない。 格安ツアー客 (エコノミー) のことである。


 旅行会社が、最低価格クラスの航空券を、航空会社から団体割引価格で一括購入する。 それを、セット旅行やバラ売り用に販売するものと仮定している。 このような仮定のもとでは、ツアー客も、バラ売り格安航空券も、航空会社から見れば区別できない筈である。




4) 航空会社は、自社が提供する航空券を優遇する
 これも面白くないが、人情というもので、ご理解いただけるとおもう。
 航空会社提供の航空券と、旅行会社の団体割引価格一括購入の航空券と、それぞれ識別が出来るようにしている。 同じエコノミーの航空券であっても、自社発行の航空券か団体割引航空券か、識別できいるようになっている分けだ。




5) 座席の予約についての差別化 cf. 参考データ
 航空会社は、航空券の種類によって、座席の広さや場所など、色々と差別化しているが、その中に、座席指定の予約の受付に制約を設けている。







考察
1) ツアー航空券や格安航空券でも、座席指定の予約を受付る場合
 これは、航空券が手元にあり、かつ、受付可能期間内であれば、出発日以前に座席指定ができるというもの。 ここで、大切なのは、航空券が手元にあるということ。


① 航空会社発行券の場合は、問題ない。 購入時点で航空券を手に入れることできるから。 この場合、購入時に、座席指定までしてしまうのが普通だろう。

 一方、旅行会社は、航空券は持っているが、ツアーが成立するまで、座席指定は、したくても出来ない筈だ。 それに、出発ぎりぎりまで、ツアー客を募集するだろうから、その間に、どんどん、航空会社から購入した客が、座席指定をしていく筈だ。 だから、この規定は、航空会社の航空券販売を有利に導くためのもの、と考えてもよい。

② 旅行会社の一括購入券の場合、ツアー客にしろ、ばら売り客にしろ、航空券を手にするのは、出発日になる。 それも、出発2時間前が普通だろう。 いづれにしろ、自力で、出発日前の予約は不可能だ。 どちらの航空券も、旅行会社が持っている、というか、預かっている。

③ ただし、旅行会社は、ツアーが成立している場合、ツアー客に代わって、あらかじめ、出発前に、それなりに良い席を予約できることになる。 そして、あらかじめ、座席を適当に割り振りし、往路に悪い席を得た人には、帰路には良い席を、と考慮して配布するわけだ。 これは、前提条件の2)項を考えれば、当然の帰結であろう。

 当然のことながら、旅行会社が代行で座席予約を入れても、航空会社からの購入券を優先するから、その残りものの範囲で選ぶことになる。 これは、前提条件の4)項を考えれば、当然の帰結であろう。

④ ばら売り券の場合、旅行会社にしても、団体行動ではないから、座席指定の予約のしようがない。 だから、例え、出発日に一番乗りをして、航空券を手にしても、殆ど希望の席はないはずだ。 格安航空券を入手する出発日では、それ以前に、航空会社発行の航空券やツアー用の航空券が、先取りしている筈だから。 これらの残り粕の中から選ぶことになる。
 航空会社発行券>ツアー券>ばら売り券 の図式で、座席指定がなされる。

⑤ 結論的には、この座席指定の予約を受付る場合、というのが、格安航空券利用者にとって、最悪の事態といえる。




2) ツアー券や格安航空券の座席指定が不可の場合
 ツアー券や格安航空券の座席指定が不可ということは、都合の悪いように見えるが、そうではない。 実は、これが格安客にとって、最も都合の良いものである。 もちろん、航空会社から購入した客を一番優先していることは、説明する必要も無い。


① ツアー客も、格安客も、事前に座席指定出来ない、出来るのは、航空会社から購入した人だけである。 ということは、旅行会社がツアー客の便宜を図ることが出来なくなるということである。 ツアー客も、格安客も、スタートラインが一緒ということである。 これこそ、平等な競争原理が働くことになるだろう。 どちらの客も、出発当日に、座席未指定の航空券を手にするからだ。

 航空会社の受付カウンタは、早いもの順が原則だ。 そこで座席が決まる。 それに、ツアー券も、ばら売り券も、航空会社のカウンタでは、区別は出来ない筈だから、早いもの順で、席は埋まる。 しかし、航空会社から購入した人は、当然、優先され、事前に座席指定が済んでいる。 しかし、これは数が少ない筈であるから、心配するほどのものではない。 問題は、多数派の、ツアー客と格安客の間で、席を奪い合うことになる、ということだ。 悲しいが、残り物の中から、いい席の奪い合いをすることになる。

② スタートラインが同じのようでも、どちらかというと、格安客が有利である。 というのは、ツアーという団体行動は、全員揃わないと行動できない。 なかには、遅れてくる者が、一人や二人いるものだ。 その点、格安客は、航空券を手にするのは、早いもの順である。 何も、遅れてくる者を待つ必要はない。

③ 結論的には、この座席指定不可というのが、格安航空券利用者にとって、最良のものといえよう。

④ この観点から、下記の参考データ考えれば、格安航空券を持つものにとって
 ・日本航空、シンガポール航空、スイスエアーが有利になることが分かる。
 ・KLM オランダ航空、大韓航空が不利になることが分かる。


参考データ (AB・ROAD 2001年3月号 取り外し保存版による)
・日本航空
  普通運賃とPEXは座席番号まで指定可能。 格安航空券やツアー利用は指定不可。

・全日空
  ビジネスクラスの普通運賃は座席番号まで指定可能。 エコノミークラスの普通運賃とPEX航空券は通路側・窓側の指定が可能。 格安航空券やパッケージツアーの利用では基本的に座席指定できないが、リクエストは可能。

  ・KLM オランダ航空
  普通運賃とPEXは座席番号まで指定可能。 格安航空券やツアーは通路側・窓側の指定ができる。

・エールフランス
  普通運賃は座席番号まで指定可能。 エコノミーの普通運賃、PEX航空券、格安航空券、ツアー利用はリクエストのみ可能。

・ルフトハンザ ドイツ航空
  普通運賃は座席番号まで指定可能。 PEX、格安航空券、ツアーは未回答。

・ブリティッシュ・エアウェイズ
  普通運賃とPEXは座席番号まで指定可能。

 ・アリタリア航空
  普通運賃とPEXは座席番号まで指定可能。 格安航空券やツアーはリクエストのみ可能。

 ・スイスエアー
    普通運賃は座席番号まで指定可能。 PEXは通路側・窓側の指定可能。 格安航空券やツアー利用は不可。

・大韓航空
  普通運賃は座席番号まで指定可能。 エコノミーの普通運賃とPEXは長距離線のみ座席番号まで指定可能。 格安航空券、ツアーでは通路側・窓側の指定可能。

・シンガポール航空
  普通運賃は座席番号まで指定可能。 エコノミーの普通運賃、PEX航空券、格安航空券、パッケージツアーではいっさい指定不可。

 ・キャセイパシフィック航空
  普通運賃とPEXは座席番号まで指定可能。 格安航空券やツアーはリクエストのみ。

 ・マレーシア航空
  普通運賃とPEXは座席番号まで指定可能。 PEXと格安航空券、ツアーは予約時にリクエストが可能。






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