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海外ドライブ 連載3

海外ドライブ


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2005/01/04
 海外ドライブ旅行のすすめ (3) 戻る次へ


2.3.ロータリー雑感
 お目当ての国の交通規則を勉強されて、これなら行けると思われた方と、余計に不安がつのられた方と、両方とも、おられることと思う。 もし、不安を感じられた方は、急ぐことは何も無い。 確信が持てるまで、待てば良いだけだ。

 これなら行けると思われた方には、交通規則には出ていない注意点とか、経験談もお伝えしたい。 そして、安全運転の一助としていただきたい。

 ヨーロッパで、ロータリーが当たり前の国は、英国とフランスでは無いでしょうか。 ドイツ、イタリア、オーストリアでは、ロータリーについて、あまり印象にも残っていない。 ドイツでは、メイ・ポールが立っていた街もあったようだが、あまり、気にしなくて良い、ということかも知れない。


2.3.1. 英国のロータリー(ラウンドアバウト)
 ロータリーのお手本といっていいだろう。 私が最初に英国を選んだのは正解だったかも知れない。 何事も基本が大切だからである。




① 規則Ⅰ 「ロータリー内は時計回り」 (英国のロータリー)
 ロータリー内は、「時計回り」 という規則も自然な感覚だろう。 英国は日本と同じ左側通行だから、左折(小回り)して進入すれば、自ずと時計回りになる。 何も、「時計回り」 ということを意識する必要はない。 下手に意識すると、考え込まないとも限らないからからである。

「小回り」の定義
 (この中でのことで、特に一般的な用語ではないかも知れない)
 左側通行(日本や英国)の国では、左折するときの入り方で、対向車の車線を越えないので、比較的容易な入り方といえる。

 右側通行(ドイツ、フランスなど)の国では、右折するときの入り方で、対向車の車線を越えないので、比較的容易な入り方といえる。





「大回り」の定義
 (この中でのことで、特に一般的な用語ではないかも知れない)
 左側通行(日本や英国)の国では、右折するときの入り方で、対向車の車線を越えるので、対向車にも注意がいる比較的難しい入り方といえる。

 右側通行(ドイツ、フランスなど)の国では、左折するときの入り方で、対向車の車線を越えるので、対向車にも注意がいる比較的難しい入り方といえる。


 余談であるが、「時計回り」 のことを「右回り」 と言うこともあるが、使わない方がいい。 アサガオの蔓が、右回りか、左回りかで大論争になったこともあったと聞くが、さもありなん。

 要するに、「定義」 をはっきりしないで論争するから、論争になる。 私は、ロータリーを前にして、論争してもらいたくない。 時計回りと云えば、誰でも通じるだろう。 もし、通じない人がいるとしたら、その人には、海外ドライブはおすすめ出来ません。





《余談: 定義が大事》 2006/08/31追加
 私が高校生のとき、【社会】の先生がこの論争に関する面白い話をしてくれた。 弁証法の講義だったと思うが、それはどうでもよい。 目から鱗の話で、その後のあらゆる場面で応用が聞いたものであった。

 ある学生が、ふと校庭の木に目をやると、リスがいるのに気がついた。 ところが幹の裏側に隠れて、顔だけ出してこちらを見ている。

 こうして隠れられると余計に観たくなるものである。 彼は立ち上がって、そっと木を回るようにして覗くが、リスも彼の動きに呼応して回り込むものだから、いつまで経っても向き合ったままの状態であった。 あたかも月の裏側が見えないように。

 そして彼はつぶやいた。 『私はリスの周りを回ったことになるのか?』 と。 ところがこれが、論争の火種となった次第である。

 あるグループは、『お前が歩いて回った円軌道の内側に、確かにリスがいたのだから、リスの周りを回ったことになる』 と。

 もう一つのグループは、『いやいや、お前がリスの背中を見ていないのであれば、それは、リスの周りを回ったことにならない』 と。


 どちらも譲らず、この論争はいつまでも続くが、欧米で弁論の教育にも取り入れられている 「ディベート」 感覚で行われていたことだろう。 ゲーム感覚であるから、険悪な状況にはならないものである。

ディベート
 〔debate=討論(する)〕
 ある話題について、肯定する側と否定する側の二組に分かれて討論をすること。
 by Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd. 1972,1974,1981,1989,1997




 弁論とは、そのようなものであろう。 どれだけ自分の主張に耳を傾ける人がいるかどうかである。 勝った負けたではなく、上手いか下手かの問題として捉えることが出来るからである。

 そして、この論争に問題点があるとしたら、『回るという言葉の定義』 がなされていなかった、ということである。 闇雲に論争するからいつまで経っても答えは出ない、ということであった。

 ただ、よく教育で使われるディベートの命題は、「男と女は、どちらが得か」 といったものである。 弁論の技術やマナーを学ぶものであるから結論が出ないものの方がよいのかも知れない。

 先ほどの例の場合の 『回るという定義づけ』 は、議論されていたどちらの立場のものでも良い訳である。 どちらの定義がよいかどうかは考え方の差で、それこそ男が得か女が得かという問題と同じであろう。





 交差点では、小回りというのが、一番ストレスのかからない曲がり方だ。 だから、ロータリーが目前に現れて、わざわざ、ストレスのかかる右折をして進入しようと試みる人がいたら、おかしいだろう。 もし、その気持ちも分からないではない、と思われる方がいるとしたら、その人には、海外ドライブはおすすめ出来ません。

 肝心なのは、ロータリーに進入後、どの方向の道に出るのか、である。 前もって方向感覚を働かせておいて、およその見当はつけて置くのが安全であることは云うまでもない。 別途、紹介するが、この方向感覚というか、ルートの把握が出来ているかどうかが、安全運転に関し、重要なもう一つの課題である。



 もちろん、ロータリーだから、ぐるぐる回りは、何回しても、罪にはならない。 ただし、それにも暗黙の規則がある。 急ぐ人というか、迷惑をかけないようにに道を譲るため、ロータリーの中心に近い内側の走行車線へ、車線変更するのが規則である。 マナーかも知れない。

 当然、車線変更の合図を忘れてはいけない。 細かいこと言うな、と言われる人がいるとしたら、その人には、海外ドライブはおすすめ出来ません。 これまで、だいぶ、おすすめ出来ない人が出てきたかも知れないが、仕方が無い。





 Uターンする場合は、360度、ロータリー内を走行することになる。 最初から分かっているなら、ロータリーへ侵入後、すぐ内側へ車線変更する。 こうすることで、他の交差点で、車が入り易くなり、また、急ぐ車は、追い越して出口に急ぐことが出来るようになるからだ。 これも、理にかなったことで、考え込む程のことでもない規則だろう。 そして、タイミングを見計らって、ウインカーで合図して、外側の車線へ移り、出口近くで、再びウインカーで合図して、ロータリーから出るだけである。

 もちろん出るときも、左折(小回り)である。 右折しようにも、ロータリーの内側に寄るだけで、これでは、いつまでたっても、外には出ることは出来ない。 ただ、注意するべきは、左折には違いないが、あくまで、小回りであること。 右側走行車線に入ったら、それこそ命取りになる。 実際には、ロータリーの構造上で、右側走行車線には、入り難いように作られていることが多い。


 ロータリーへの入出の導入路が分離されて、入り易いように、出易いように作られている。 出難いのを無理に出ようとしなければ、普通の交差点より、なんぼか安全だ。 しかし、車が動いているいる以上、前述の 「呪文の言葉」 をお忘れなく。




 旅の途中の、見知らぬ道のこと、ロータリーで出口の選択に迷うことは、多々あるのが普通だろう。 およその見当はついていても、進入時で、あそこだと、指摘するのは、難しいかも知れない。 普通、出口には、案内表示板があり、道路番号と共に、なになに方面と書いてあるから、確認して出たらよい。

 見逃したら、躊躇せず、ぐるぐる回りをしよう。 案内の道路標識が無い場合もある。 また、間違って出てしまうこともある。 そんな場合、次のロータリーまで行っても良し、途中でもよし、Uターンすればよい。

 私は、ぐるぐる回りも、Uターンも、何回もした。 面倒になって、予定の道ではないが、目的地に通じていると分かれば、どんどん行ったこともある。 また、得てしてそれが、良かったりすることが多いから、予定というのは、分からないものである。




② 規則Ⅱ 「右側優先」 (英国のロータリー)
 右側から走って来る車に優先権があるということだ。 ロータリーへ左折で進入しようとしているのに、右側から車が来ていないかどうか確認するのは、自然な感覚だろう。 これは規則ではあるが、怪我をしたくなければ、当たり前のことで、わざわざ法律で決めてもらう必要もないように思う。 しかし、決めておかないと、「あたり屋」 みたいな商売をされても、困るかも知れない。

『注』
 「ラウンドアバウトは、原則として右側からの車が優先。 ただしそれ以外の指示があれば、指示に従う」 と書いてあった。

 cf. <参考3> 英国の交通ルール

 「それ以外の指示」、というのを私は、具体的には、私は知らない、見たことが無い。 よって、講釈できません。 ご容赦下さい。





③ その他(1)  (英国のロータリー)
 一般にロータリーと云っても、その規模については、規定がないように思う。 例えば、ロータリー方式の交差点にするには、直径20m以上なければならない、というような規定があるかどうか、のことである。 実際、英国の田舎で見たロータリーの最小のものと思うものは、小さな四辻の真ん中に、直径2m程の白い円が描いてあるだけのものがあった。 私はロータリー入出の規則に従い、右折したが、私の車しかいなかったので、正しかったのかどうかは、いまだに不明である。

 また、信号機もロータリー表示も無い交差点も、いくらでもあった。
 私は特に、困らなかったが、この場合の交通法規を知らないので、ここで講釈することはできません。 ご容赦下さい。

 cf. <参考3> 英国の交通ルール





 ④ その他(2)  (英国のロータリー)
   ロータリーの大きさについては前述のとおり、様々である。 普通、進入路は一車線のものが多いが、片側二車線のままロータリーに入るものもある。 もちろん、ロータリー入出規則に変わりは無い。 一車線も二車線も同じだ。

 一車線の場合は、ロータリー内の右側から来る車だけに、特に、注意すれば良かった。 二車線の場合となると、自分の左側の車と一緒に入るときは、その車の動行にも注意をする必要がある。 追突しないようにである。




 ⑤ その他(3)  (英国のロータリー)
   どこの国だったか忘れたが、英国ではなかったことは確かだが、中途半端な大きさのロータリーがあった。 進入路の向かい側の道路の存在は分かるが、植え込みが迷彩となっていたのだろうか、進入車の姿が隠れてしまって、見えなかった。 ロータリーへ頭を突っ込んだ途端、猛烈な勢いで車が横切った。 ロータリーの直径が小さいから、姿が見えたときには、車はもう、目の前に来ていたという訳だ。



 ロータリーでの醍醐味は、見透視が効けば、殆どスピードを落とさず通過できることにあった。 と思っていたが、こういうこともあるので、やはり、「交差点の入出は、ゆっくり入って、速やかに出る」、という基本を忘れてはいけない。







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